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操体法-つれづれ操体師の日記 「操体道中膝栗毛」

つれづれなる我が操体の旅日記
風邪について
寒いでちゅー  
ここ2、3日で気温が下がりグッと冷え込んでおります。
当方は実家に取りに行かないと防寒具がおまへーん。

さてそんなこんなで周囲にも風邪ひきさんが多く見受けられ、
より一層の体調管理が求められる今日この頃です。

そこで本日はつれづれなるままに風邪といふもの
について語ってみたいと思います。

風邪は万人共通の病といわれ、おそらく経験無い方はいないでしょう。
私もですね、子供の頃から結構、風邪ひくタチでして、グシグシ。
高校時代の頃なんて2ヶ月にいっぺんくらいは
風邪ひいてよくグシグシ いってたもんです。グシグシ

子供の頃はよく、ちょっとでもグシグシしていると親から、
「風邪ね 風邪よ 風邪だわ!!」
と言われて、無理やり薬飲まされたの覚えてます。
あんまりニガくて親の顔面に向けて放出して、
直後にぶっ飛ばされたのも子供時代の良き思い出です。

さて風邪についてですが、日本で整体というモノを
世間に大きく認知させることに 貢献した方で、
野口整体創始者 野口はるちか という方がいます。
この野口はるちかさん、ご自身の著作で風邪について
以下のように語っています。

いわく、
風邪は身体の浄化作用であり、発熱などはそれによって
崩れようとしているバランスを整えようとしてくれる
調節作用なのだ、と。
それをよってたかってメノカタキにして
薬をもちだして、「コノヤロメ コノヤロメ」と
無理に抑え付けてしまうことはせっかくバランス整えようと
ヨイコラしてくれる身体の働きを
妨げてしまうことにつながるのである!と。

全く風邪をひかないというのは一見、健康そうに聞こえるものの、
むしろ逆に調節のきかない鈍感な身体といえるかもしれません。
実際、「オレはカゼなんかゼンゼンひカナイのでアル!!」と
威張っている人に限って、ある日突然、
思いがけない大病に直面して、
「フダンからカゼヒトツひカないジョウブなカラダだったノニ・・・」
としおれてそのままぽっくりイってしまうケースが結構あります。

そう考えると風邪というものは
大病ではないけど小うるさいハエのような病、
という無礼な認識を改め、
バランスを整えてくれるアリガタイ作用なのだと
とらえることの方が妥当と言えるのではないでしょうか。

ですから「ハクション!!」となった時は
「風邪よ 風邪ね 風邪だわ!!」ではなく、
「風邪が出てった。あ~ すっきリンコ。」
という心の持ち方が肝要です。

実際、私めなどはここ2年ほどは、
全く薬など飲んでおりませんが、
風邪で悩まされたことはございません。

もちろん急激に気温の冷えなどに直面すれば
くしゃみを連発して、鼻水が滝の如くでてくることも時にはあります。
それを見た周囲の人たちは決まって
「風邪よ!風邪よ!」と大喜びで私めを病人にしようと
はしゃぎたてますが、
私めは一向に意に介さず、
身体の要求に従って大いにグシグシさせてやっているうちに
半日たてばケロッとしてしまいます。

まあ、以上のことはあくまで野口 はるちかさんの
理論の抜粋であり、
また私め個人の体験談であることは明記しておきます。
発育期の子供などには時には解熱剤が必要になることもありましょう。

しかし身体の可能性は無限大っスから。
興味ある方は 野口はるちか 「風邪の効用(ちくま文庫)」
を一読されてはいかがでしょうか?

ちなみに橋本先生はあまり野口先生のことは
語ってないんですよね・・・。ナゼカシラ・・・。

いずれにせよ根本は一つ、これも操体です。。


それでは皆様、
風邪などひかぬようお体を大切に。
ひいてしまった方は
お体の浄化作用に感謝しながら
大いに味わってやってください。
# by niwabe | 2007-11-18 10:30 | 操体観
操体法ってなんなのさ クワトロ
つづき・・・

 現在、操体法はいろいろな形で紹介されており、
人によって認識やスタイルも異なるというのが実情です。

「ハシモトセンセイはコウヤッテイタノレス!!」と
2~30年前の橋本先生のスタイルを
頑なに貫いている先生もいらっしゃいますし、
テクニックの細分化に余念のない先生もおります。
中には「ハイパー操体法」みたいな感じで、
名称がグレードアップしている 操体法もあります。

 いろいろな可能性があって、いいんじゃないでしょうか。
これも操体の度量の深さです。
私も大いに勉強させていただいております。
もっとも大切なことはスタイルに執着することではなく、
生きるものとしての原理原則を 重視することであり、
それをハラに据えながら日々精進に励んでいきたいと思っています。
 
 なんたって御大 橋本敬三先生は耳クソの取り方にすら感激して
首つっこんで論文にまとめているくらいですし、
操体法を組織化することなども全く興味を示さなかったような人です。

 この橋本イズムのお陰で操体法には統一コミッションみたいなものは存在しません。

 この辺り、ジャンルは大きく異なるものの、
プロレスと共通点が見出せて面白い。
プロレスも統一コミッションなど存在せず、
様々なスタイルで人々を魅了し続けるステキなジャンルです。 

ストロングスタイルだけがプロレスじゃないんです。
明るく、楽しい馬場イズムがあったっていいじゃないですか。
電流爆破デスマッチだってプロレスですし、
今の亀田ファミリーを引き取れる度量があるのは日本中見渡しても
われらが燃える闘魂 アントニオ猪木くらいでしょう。
またプロレスって世界レベルなんです。
WWE(アメリカ)、ルチャ・リブレ(メキシコ)、キャッチ(ヨーロッパ)
真に人々を魅了するものに、境は関係ないのれす!!
「全てを超えたところにプロレスがある」
とはジャイアント馬場さん。

       操体だってそうっすよ!!
それを馬場さんの死後、M子夫人のように
「馬場さんならそんなことしません」
と言って自分のスタイルばかり押し付けたり、
「言葉のやりとりがうまくいかないから外国人には使えない」とか
勝手に限界決めちゃうなんてあんまり寂しいっすよ!!!

と、いうわけで最後はちょっと強引でしたが、
これからもつれづれなるままに、
操体を追求し、実践していきます。
皆様よろしくお願いいたします。

最後に私めが一番好きな橋本先生の
お言葉をもってシメとさせていただきます。
「一番有難いのはお母さんの愛。これにはナニモノもかなわない。
神様、天地、っていうか、大自然の愛というやつ。」
# by niwabe | 2007-11-17 22:22 | 操体法
操体法ってなんなのさ V3
つづき・・・

操体は、施術者が一方的に受け手に対してアプローチするだけではないです。
究極的には呼び覚ました感覚に従って
一人でも調節できるようになるのが理想です。
「自力療法」の真骨頂じゃないですかね。

 また、療術的な面というのはあくまで操体の一面に過ぎません。
身体の調節というのは何も骨格の歪みを整えたり、
筋肉を緩めたりするのが全てではないですから。

操体法では人間が生きていくうえで
最低限バランスを整えていかねばならんモノとして
「息・食・動・想」の4つのバランスをあげています。

どんなに身体動かして良い汗かいても、
焼肉とチョコばっかり食べてりゃバランスがとれる筈がないし、
「身体にいいのである!!」といわれる
健康的な食材をいくらふんだんに盛り込んでも
それが元でストレスがたまってりゃ、これまたバランスがとれる筈がないし、
ふだん完璧に無視しているでしょうが、
呼吸止まればバランスもなにもないし・・・

これらはどれか一つのバランスが崩れると
間違いなく他のものに影響を与えます。
反対にどれか一つ良くなれば、同様に他に影響を与えます。

これらの関係を「同時相関相補性」と呼びます。
ただし、これらのバランスを整えるのに
100点満点を目指す必要はございませんです。
これもまた操体では「間に合ってりゃいい」
という発想があります。
自己のペースを崩してまで完全無欠の100点満点を目指す必要はないのれす。
60点ありゃ、良しとするのが操体です。

ちなみにこの4つのバランスの真ん中あたりにもう一つ、
「環境」という要素もバランスに関わってくることも付け加えておきましょう。

                  つづく
# by niwabe | 2007-11-17 10:30 | 操体法
続 「操体法」ってなんなのさ
つづき・・・

もっともNHK出演の以前から「操体法」という名称は
使っていたようですが・・・。


 さて具体的に操体はどんなことをするかと申しますと、
これがなかなか説明が難しいです。
そこで操体法の御大 橋本敬三先生の
お言葉を交えながら話を進めていきましょう。

「あのー 肝臓が悪いんですけども」
「なら肝臓だけ切り取ってそこに置いていきな。」

えらく含蓄のある言葉っス。
表面上の症状疾患にとらわれることなく
全体のバランスを整えることがかんじんかなめ。

すーっとウデを浮かして心地の良い方向について行ったり、
ふあ とソフトに触れてみたり、
クネクネ~っとネコのような動きを導き出したり・・・、
いずれも「いてててててっ!」「あつつつつつ!」ではなく、
「キモチのよさ」「良いカンジ」の感覚をよーく味わいながら、
バランスを整えていきます。

 この「良いカンジ」を味わうというのが大切なキーであります。
身体だってそういう「良いカンジ」を求めているのですよ。
もともと人間の身体というものはですね、うまくできてるんです。
そうやって美味いものご馳走する気持ちで、ご機嫌とってやれば、
身体だって喜んで良い反応を返してくれるものなのですよ。

「からだの設計にミスはない」
これもまた橋本先生の含蓄あるお言葉であります。

ま 生まれたときから(もっと言うと生まれる前から)
お世話になってる自分の身体です。
たまにはねぎらいをかけてやるのもいいもんじゃないですかねー

                       つづく
# by niwabe | 2007-11-16 22:38 | 操体法
で 「操体法」ってなんなのさ
そういえば、一人で盛り上がっていて操体について
ちゃんと説明したことはなかったですね。

 操体法はヨガやコツバン矯正などに比べれば
一般的に知名度は低いですが、
いわゆる療術の世界では誰しも一度はその名を
聞いたことはあるはずです。

 そもそもは明治生まれの仙台の町医者、
橋本 敬三(1897~1993)という方に端を発します。

この方、当時としては華々しい外科医という立場でありながら、
「教科書通りにやってもさっぱりうまくいかねえ!!そんなの関係ねえ!!」
と言って、 切った、張ったの西洋医学に見切りをつけ、
当時少しも権威の無かった民間療法、東洋医学をあさり始めたのです。
 鍼灸、骨接ぎ、カイロ、食事療法、
はては耳くその取り方まで自分が興味を持った
ものは何でも首をつっこんで調べていたようです。
 
 科学的根拠に乏しけりゃ、権威もないそれらの療法ですが、
これが何んとも臨床において効果がある。
そこで西洋医学万能と思いこんでいる日本医学会よ、
視野を広げろーと、
医学雑誌などに己の研究成果を幾度に渡って投稿するものの、全く
鼻にもかけられず。
戦争中、軍医として活躍した経歴をもっているが、
その自由奔放の生き様ゆえか、家族からも理解が得られず、
「もう いいや。おててつないでみなかえろー」と
諦めて筆を置いたとたんに、ひょんなことからNHKで特番が組まれ、
「仙台に一風変わった医者がいる」と全国から取材や
その理論に興味を持った方たち、専門家から一般の方まで、
多くの人が訪れるまで至ったそうです。

ちなみにこの頃にはまだ「操体法」の「そ」の字もでておりません。


                          つづく 
# by niwabe | 2007-11-15 23:38 | 操体法


by Ryo つれづれ
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つれづれ操体師でございます。
つれづれ操体師とは

1981年2月22日生まれ♂
東京東村山市在住。
操体の専門家。

主に関東近郊を中心に施術やカルチャースクールなどで操体を伝える活動を生業としてます。

つれづれ操体師のページ
操体 つれづれ堂



操体あるいは操体法とは

『操体』の魅力は
他人への依存から
解放されること。

肩こりや腰痛、
気の迷い、大半の
不調は自身の責任の
範囲内にあるものです。

それを文字通り
肌で味わってもらうのが
操体です。





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